夏休みが明けてしばらく経ちましたが行く勇気のなかった二号も遂に学校へ行くことにしました。行く勇気云々言う前に学生としての義務を果たすことを考えてほしいものですがとにかく登校したのです。
6限は前期も含め長いこと行っておりませんで長いこと使っていない学校のメールアドレスをあるときチェックしましたら教官から1ヶ月前の「来週来ないともう知らぬ」メールが来ておりまして蒼白になりつつも何もしなかったというお前は本当に自分の立場をわかっているのかと説教したいところですが何の前触れもなくこの時期に突然出席する勇気も出ず出席を辞退させていただきました。
7限は精神保険概論のはずで最近また精神病の本を読みあさっている血迷った若者らしい二号は多少やる気を出しました。まず大学生協に行き40円の大学ノートと黒赤青のボールペンと黄色の蛍光ペンを買いました。明日が入学式の小学生ならば微笑ましい光景ですが後期も中盤にさしかかろうという時期の大学生がこれでは阿呆というしかありません。
教室に行くと既に教官が話し始めておりました。「飲み込んだトイレットペーパーは小腸まで届くという……」おやまあ随分とハードな精神病患者の話をしているのだなあととりあえず座って周りを見るとなにかプリントを持っています。すぐ近くの机に束で置いてありましたので二号は立って取りに行きました。2枚です。「正統バラモン思想の系統」その題字を見たところでどうして二号はそのまま教室を出ていかなかったのでしょう。一瞬何が起きたか理解できずプリントを取って一番後ろの席に座り1分程講義を聞いてしまいました。これは違う講義だと遅まきながら確信を深めた後しかし一旦プリントを貰って座ってから出ていってはプリントだけ貰ってサボる学生ではないかとそういう要領よく4年で卒業していく学生が大嫌いな二号は躊躇しましたが間違えた以上一刻も早く正しい教室に行くのが最善の手です。小さく「間違えた間違えた」と呟き薄笑いを浮かべながら二号はそっと教室を出て行きました。教官の目にはにやけながら開始5分で帰るなんとも腹立たしい学生に映ったことと思います。
掲示で本日7限の一覧表から履修科目らしきものをみつけました。ああこれです208教室。ええと208教室とはどこでしたか。とまたしても最悪の呟きをした1分後にはなんとか正解の教室に辿り着きました。
講義の最中も出席カードに書く科目名すなわち今自分が受けている科目名がわからなくて中途半端な記述でお茶を濁したり出席カードを集め終わったら帰れるものだと思いプリントや筆記用具の店じまいを一人だけ始めてしまったりで目を覆うばかりの復帰戦だったわけですがとにかくこれで来週からこの講義の勝手はわかったという点で喜びましょう。二号もそろそろ前向き思考になろうと思います。「来週来なかったら駄目」と言われて数ヶ月経った講義でも笑顔で大丈夫と言えるくらいの前向き思考に。