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にごらない

超雑記

『おそ松さん 春の全国大センバツ上映祭』先行上映に行ってきたよ

 新作部分は10分もないだろうという予測が立っていたのと、そもそも行けるか不明でチケット予約を見送っていたのですが、先行上映の6劇場で当日券出たのが札幌と博多だけというのもご縁だな! と言い訳しながら開演ギリギリに駆け込みました。結果、行ってよかった。劇場上映はすばらしいものだ……。

無意味すぎる目次選手権


好きなキャラ名のチケットを買うプレイ


 各人がクローズアップされている回をセレクションした上映で、六つ子から誰か一人を選ばねばなりません。まだこのときは全員分を観るためにリピートするつもりがあまりなかったのもあり、たいへん悩みました。上映エピソード的にはトド松が観たい、あっでも大画面で最高の作画回だった「逆襲のイヤミ」が流れるおそ松のほうがー各スクリーンで先行上映館だけもらえる描き下ろしステッカーの絵柄もかわいいし、いやでもそれを言ったら十四松が最高にかわいいじゃないか……ということで五男の上映へ行くことに。


「あの、おそ松さんの……」
「はい、どのかたの上映ですか?」
「十四松で……」
「十四松さんですね。特別料金で1,800円です」
「は、はい……(「さん」付け……」)」
「ではこちら9番スクリーンの十四松さんのチケットです」
「あ、ありがとうございます……(「さん」付け……)」


若くて見目が良いお兄ちゃんにカウンターで売ってもらうの恥ずかしかった。先行予約で取らずローチケ手数料を免除された者に当然の帰結である。キャラ名に敬称を忘れず中年にも優しく売ってくれるその姿勢、お兄ちゃんに手数料を払えばよいですか。

あなたが落としたのは金の十四松ですか銀の小野Dですか


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天使。放映時に最初の数回で完全に十四松にやられたクチ。CVの小野大輔さんは前からなんとなく好きだったため、私の中で一気に上がった十四松ボルテージに「私は本当に十四松というキャラが好きなのか? それともひょっとして小野Dにとうとうトドメを刺されたのか?」と人生が迷子になり、「神谷浩史・小野大輔の Dear Girl ~Stories~」という10年分のバックナンバーがあるラジオを初回から聴き始めたり初主演作『Air』を一気見するところから小野大輔を辿る旅に出たりした。大変だった(真顔)

可視化された六つ子ヒエラルキー


 上映前に特典を受け取るんですが、買ったチケットによってもらうステッカー絵柄が違うため、チケットを見てキャラクター名を読み上げる担当とステッカー渡す担当が分かれていた。全員が性的嗜好を読み上げられる儀式を経ないと前に進めない。やるじゃない……。


「十四松でーす」
「チョロ松でーす」
「十四松でーす」
「十四松でーす」

後ろの「トド松2枚でーす」な2人組さんたちが「十四松ばっかじゃない?」とささやいている。


 これね、十四松が一番人気だったわけではないんですよ。この日のスクリーン構成を見てください。


おそ松  シアター02 121席
カラ松  シアター03 259席
チョロ松 シアター04 111席
一松   シアター07 191席
十四松  シアター09 168席
トド松  シアター10 112席


 圧倒的カラ松ガールズ。でもカラ松が読み上げられないのは、カラ松ガールズはカラ松のために早くから待機してとっくに劇場入りを果たしてるんです! この上映はじまる5秒前の時間に十四松好きが揃う現象はシェーWAVE公録で「スカートはき忘れて外出したことあるひとー」に「えっ、黄色いサイリウムのひと多くないですか?」と鈴村健一さんが引いたのと同じ現象なんだよ!(ババーン)



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で、実際のところ上映はどうだったのよ


 十四松部屋で上映されたエピソードは上映順に「風邪ひいた」「十四松まつり」「十四松とサンタ」「十四松太子」「恋する十四松」です。改めてまとめられると大天使じゅっしちゃんは本当にめぐまれたキャラクターですね……。これほんと、ひたすら十四松だものね……。一話まるまるの冠回があるの十四松だけだものね……。


 テレビ放映エピソードをわざわざ劇場で観ても、と思ってましたが、大画面大音量の生半可ではない圧を思い知ることとなりました。大画面大音量は大正義ですね。モノよりコト消費というのなら、テレビシリーズを劇場で一挙上映するのは今よりもっともっと需要があるんじゃないかと思いました。デジタル時代は引き伸ばしても鑑賞に耐えられますし。


 クリスマス回のときに作られた未放映エピソードは、キャストやスタッフインタビューで「最高にひどい」とよく出てくる話だったので狂喜したし「なぜ放映されなかったし」と疑問に感じるすばらしいトト子エピでした。これはしれっとクリスマス回の次だった総集編回「年末スペシャルさん」で「前回入りきりませんでしたテヘッ」でも「迷いがありお蔵入りになるところでしたが流しちゃいますテヘッ」でもいいから入れてもらってよかった。こばなしあつめに収録されてしばらくしたらdアニメで観られるんじゃないかと思いますので是非。


 新作パートは非の打ち所なく観たかったものを観せてくれました。これはトド松部屋が勝ち組。笑いあり拍手ありの発声上映でした。トド松部屋は絶叫上映だったと思う。ララランドも発声上映には一定数のオタクを混ぜておくのがいいと思います。製作に当たった皆様ありがとうございました(ひれ伏し)

恋する十四松問題


 この項、パーフェクト独り言DXなので読まなくていいです。


 告白すると、「恋する十四松」はあまり好きなエピソードじゃなかったんです。十四松がつらいし。夢女子だし。十四松がつらいし。全力でナンセンスまわしてるおそ松さんが好きだし。十四松がつらいし。銀魂もシリアス回は流し見しがちだし。十四松がつらいし。しかし、大画面大音量で映し出されると、純粋な一視聴者として素直に物語を享受できたのです。スクリーンのマジック! 流れ出る鼻水。なるほど、これが皆が見ていた世界なんだ……!


 わたしは枝葉を見すぎてけものフレンズの最終回で素直に「ありがとー!」と叫ぶだけになれなかったことを悩んでいるのですよ。けもフレも劇場での一挙上映をよこすのです。けもフレを経ておそ松さん考察懐疑派(ギャグは全力でギャグとしてだけ受け止めようというギャグ原理主義)だった私が「考察、してもいいんだ……」になった結果が恋する十四松を普通の物語として受け止めることができたという、うーんなんですかこれなんの逆転現象?


 松考察というのはたとえば「恋する十四松」でGoogle検索して上位にわらわら出てくるねぃ ぱー まとめ の「彼女がAV女優だった! 闇!」とかそんなん普通に観ればわかるやんみたいなのじゃなくて
松野十四松の恋人になることができなかった彼女の話 | 萩の原
このサイトみたいなのです。「恋する十四松」で検索してこれが一番上にならないのおかしい。考察で得られるのは心身の自由なのです。


 考察懐疑派というのは自分に対して考察を禁じる派閥であって、リアルタイム放映時に皆さんの考察は楽しく読んでました。なぜ考察懐疑派ギャグ原理主義だったかといえば、スタッフインタビューを読めば読むほどスタッフがただただ全力でギャグアニメを作っていることがひしひしと伝わってきたので、真正面から受け止めることが自分にできる礼儀であろうと思ったからです。他者が楽しくギャグアニメに泣きながら笑い考察しているのを殴ったりはしない。なぜ殴る。殴る理由はわからないが自分は殴られたくないから自己に考察を禁じたのかもしれない(煽り耐性ゼロ)。


 ひとつだけ言うとすれば、おそ松さんという作品を実際に作っていた制作サイドに女子を釣る気がなかったことは強硬に主張したい。正確に言えばプロデューサー側にはあったけど監督側にはなかった。受けるはずだと初期にF6のグッズにテコ入れしてたところからも、プロデューサー側が狙ってやったところは受けていないことがわかる。女子を狙ってやって当たった部分はたぶんキャスティングくらいだ。それも入り口にすぎない。わたしは入野自由さん以外にホイホイ釣られて1話から入場した結果、「入野自由さんまじすごい」と語彙力をなくして25話の出口から出てくるアトラクションでした。あのですね、おそ松さんに内包されていたのは監督と脚本が繰り出すナチュラルボーン釣り針です! あっ、いろいろ一気に話が面倒くさいひとになってきましたね? やめますね?


 というわけで、貢いだ結果が無事に結実して嬉しかったという話でした。すんごい人気があったとしても、2期があるのは当たり前でもなんでもないのだよ。ありがとうありがとうそしてありがとう。タイバニクラスタさん心中お察しします。衷心より応援申し上げます。