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にごらない

超雑記

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)に医学的根拠はない〜遺伝的に特別敏感な人々

 HSP(Highly Sensitive Person)、ハイリー・センシティブ・パーソン、寡聞にも本日はじめて知った概念ですが、数年前から流行の兆しを見せていたようです。




ハイリー・センシティブ・パーソン - Wikipedia


HSPセルフチェック
http://hspjk.life.coocan.jp/selftest-hsp.html

14点以上はHSPの可能性、だそうです。16点とったった。


 「これ、わたしだ……!」となっている皆様へ完全に水を差す話なのはわかっている。でもほら私アスペだから(自らレッテルを貼りに行く一例)。レッテルを貼られて楽になるのは自由です。将来的に認知的不協和の低減圧力がかかる人々を減らすための試みです!


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 エビデンス重視の現代精神医学界で広く認められている症例ではなく、「HSPというのがあると聞いて、来たんですけど……」とメンタルクリニックのドアを叩くと概念を拒否される可能性が高いと思われるので、取り扱いに注意したらよいのではないかしらという完全に余計なお節介です。


 新たに広く受け入れられそうな精神的概念の誕生はビジネスチャンスでもあります。民間カウンセラーならびに代替療法の皆さんには特に大きなビジネスチャンスです。ビジネスチャンスが生まれたということは騙される人の生まれる危険性があるということの警告もしたい。壺は買うな。


 HSPの専門医はいらっしゃいます。北海道です(ドヤ顏で)


mutsumino.info


 この先生の勤務医時代に診療してもらったかたの記事(参考:アスペでHSPだとカウンセリングを断られるらしい)によると、民間のカウンセリングやスピリチュアルなことの受け入れを薦められたそうです。正直、「そうくるか……」と唸ってしまいました。開業されたクリニックでもホリスティック医療を是としています。


 スピリチュアルと相性の良い概念なんですよね。既に「HSPの悩みはスピリチュアル占い師が解決します」と言い切るサイトとかいくらも出てきてます。それで心が楽になるなら全然アリでしょう。壺は買うな(二度目)。


 怒られ発生覚悟で言いますと、化学物質過敏症はHSPと合流したら幸せになるんじゃないかなという気がしています。スピリチュアルでもなんでも総動員して良くなる方向を探ればいいじゃない、お財布が許せる範囲で。壺さえ買わなければ……と言いたいところだけど、無理な布教と財産の過度な吸い上げが起こらない程度の信仰心を持つのは悪くないと思いますよ。


 私は空飛ぶスパゲッティ・モンスターに対するのと同じくらいにはおそ松さんに対して信仰心があるけど無理な布教はしていないつもりだし(でも腐女子に人気があるからという理由でアラフォー男性がおそ松さんを観ないのは人生損してますよ!)財産の過度な吸い上げは……起こってる……もう六種類の部屋を設けての劇場上映は……た、楽しかったよ……(キャトルミューティレーションされた死体が転がる)。


 HSPについて「これは流行る」と思った点。

  • 「障害」という言い方をしていない(「発達障害」には抵抗感のある人多数)
  • 「5人に1人」という提示された割合のカミングアウトのしやすさ(「少数派だけど少なくない、がんばろう」と思える)
  • 「薬剤にも過敏」なので西洋薬による治療にはならない(薬に抵抗があったり製薬業界に陰謀を感じてたりする層からの支持)
  • 「繊細だ」というのはポジティブにも受け止められるので本人たちがどんどん自称して広めていく(自己愛性パーソナリティ障害とかならこういう広まり方はしない)


 Wikipedia読むと「個々人で感受性に差異がある」とか「当たり前じゃん!」と思わず太字になるようなことが書いてありました。


 HSPは「遺伝である」と驚きの言い切りをしてるので育児にHSPを援用する向きも出始めてる(ハイリーセンシティブチャイルド(HSC)という言葉がもうある)っぽいのですが、そこには積極的に「どうかな!?」と言っていきたい。自分ちの子が感受性高そうだと思ったら感受性の高そうな自分ちの子に合ったやり方を模索するのが第一で、こういう定義も曖昧な枠にあてはめてみるのは悪手であろうと。


 これは発達障害でもそうなんですけど。自分ちの子を観察した結果を発達障害に探すのではなく、発達障害の症例に自分ちの子をあてはめるという逆転現象が起きがち。大人はいいんです。重ねて言いますが自分で自分にレッテル貼って楽になる瞬間があるから。アダルトチルドレンでもなんでも自称するぶんには止めません(他人から言われたら飯の種とみなされてないか警戒したほうがいい)。というか、HSPてアダルトチルドレンと同じ道を辿るのではないかという気がしている。 


 あーまとまらない! でもこういうのは旬のうちに出さないと誰も読まないから提出します! HSPで盛り上がる様子を見て、「障害」は嫌だけど「特性」「気質」なら遺伝と言われても簡単に受容できるのだなあ、と思いました。発達障害も特性で気質なんだけど障害って付けられちゃったからね……。


 将来的にはどうなるかわかりませんが、現状は科学的根拠が疑問視されない域に到達しているかというと微妙なところかと思いますので、各種占いの本を読んで「なるほど」となるような感覚でHSP関連書籍を読むのがオススメなのではないかと思います。バーナム効果が高い確率で発生します。



「敏感すぎる自分」を好きになれる本

「敏感すぎる自分」を好きになれる本

前述のクリニックの医師が著した本。医師当人もHSPだそうで、HSPに当てはまりそうな方々にとても配慮された慎重な内容のようです。