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にごらない

超雑記

円山動物園の爬虫類愛フォーエバー飼育員、本田直也さん

札幌 *

 この適当なことを言うだけ言ってなんの情報もないゆるふわツイートがなぜか暖かい反応を得てしまった責任を感じ、札幌市円山動物園の爬虫類担当、本田直也飼育員の情報をまとめました。このかたレベルならWikipediaの項目があってもいいと思うのでウィキペディアンは遠慮なくコピペしていってください。


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アオダイショウのつもり。目指せ円山スネークアート展 
円山スネークアート展 (全文) [爬虫類・両生類] All About



 まず繁殖実績や受賞歴です。(ここでの「国内初」というのは動物園などの施設の飼育下で確認されたうち、という意味で、一般のかたが繁殖させている可能性があることを書き添えておきます)

2001年 ヨウスコウワニの繁殖に成功(国内初、世界で3カ国目)
2002年 上記の成果で高碕賞*1
2006年 カンボジアモエギハコガメの繁殖に成功(日本初)*2

飼育は非常に厄介で、とにかくほとんどの個体が餌を食べずに死んでいくため、飼育関係者の間では「死にガメ」と言われています。

人間が勝手に捕まえて死なせておきながら、ひどいあだ名がついている。カンボジアモエギハコガメに超自然的な力が働いて知性が宿ったら「俺たちを捕まえては見殺しにしてきた極悪な害獣」として人類全滅させられると思う(こういった考えこそが「人間特有」だな)

2007年 市民ZOOネットワーク 動物園人賞*3
2012年 アオホソオオトカゲの繁殖に成功(国内初、世界で3カ国目*4
2014年 スペングラーヤマガメの繁殖に成功。アオホソオオトカゲと併せて2つの繁殖賞を(社)日本動物園水族館協会より受賞*5
2015年 モウドクフキヤガエルの繁殖に成功(国内初)で繁殖賞*6
2016年 エゾアカガエルの繁殖に成功(国内初)で繁殖賞*7


現在はどうぶつのくに.netと円山動物園公式ブログで記事を書かれています。

どうぶつのくに.net

とても真面目な連載です。「日本全国の動物園と水族館をつなぐ情報誌」です。全国の飼育員さんの視線が注がれるなかで、貴重な飼育技術を真剣に語っています。

爬虫類・両生類館|円山動物園ブログ

日々の爬虫類・両生類館の様子が生き生きと記されいます。


 ここまで前置きです。本記事では本田さんが過去にたいへん油断してブログを書いていた時代からいくつかご紹介します。10年前の記事から抜粋とか「やられて嫌だと思うことは他人にしてはいけません」という道徳的な警告が頭の中で明滅してます。でも公開されたままの面白いものをご紹介するのは公共の利益に与するのではないか。このブログがおもしろかったからこそ私も爬虫類館を欠かさないようになったんだし。


高校時代の通知表の話。

3年1学期
「平均評価1.9 授業中は常に別の事を考えている様子で・・・・」
そりゃそーだよ!
この頃は4畳半に50種近い爬虫類と400匹の餌用ネズミを飼育してたんだから。
考えることといえば、そりゃ当然飼育ケージの配置でしょう?

3年2学期
「平均評価2.1(少しがんばってる) 進路(動物園希望)については不安を感じますが自我が強いので尊重したいと思います。」

青春時代|爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

よかった、動物園に就職できて本当によかった……。「ぶっちゃけ不安」と本音を包み隠さず出してしまった担任のSOSを感じずにはいられない。異才を前にすれば誰もが戸惑うものなのだ。


5年間手塩にかけて育てたヘビが暑さでご臨終したときの話。

しかし次の日・・・・・
ふと気がつくと2匹のヘビが我が家に到着。

そして、そのまた次の日・・・・・
さらに1匹のヘビを小脇に抱えて帰宅。


やっぱヘビの穴はヘビでしか埋まらないんです。


2006年EU生まれ
情熱の24回払い。(それ以上は拒否される)

ヘビの穴はヘビで埋める|爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

失った尊さは別の尊さで埋める。オタクの身につまされ度、高い。


人生を変えた行動と出会いの話。

長坂氏との出会いは13年前。
当時高校生だった僕は、飼育のことで頭がいっぱいの気持ち悪い少年でした。

当時、日本の爬虫類飼育レベルはまだまだ低く、試行錯誤の状態。
巷では間違った情報も多々流れ、激動の混乱期だったのです。

そんな中で僕が手にした書、そこには頭がスッキリするほどの真実が書かれていたのです。
その書の著者は長坂拓也氏。

いやー感激しましたねー。
すぐにこの人と話がしたい!
たまたま氏の職場が掲載されていましたのですぐに104で調べましたよ。
んで二分後には電話をかけていました。

人生の師|爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

わたくしは本田さんと同世代です。小学生のころから爬虫類の卸業者のところへ出入り、お手伝いのお駄賃として爬虫類をゲットし飼育、といった幼いときの姿勢から違うかたというのは、自分の人生に照らしあわせて唸ってしまいます。同世代というのは、送られた年月がまさに実感できるんですよね。ここに出てくるような行動力の積み重ねが現在のカリスマ飼育員につながるんだな……ダラダラネットしてる自分を省みます(拝む)


 おまえの記事は無駄に長いんだよ! もう一文字たりとも読んでらんない! という聴覚優位のかた(そんなひとはこんなとこまで読む前にこのページを去っている可能性のほうが高いが)にはこちらの動画をどうぞ。


www.youtube.com

本田さんにスポットを当てた2009年の映像作品。ヨウスコウワニの赤ちゃん観に行ったわ……かわいかったな……。この時点でのご自宅の様子なども。ヘビが25匹、カメが12匹。そうか、職場で爬虫類は飼育できるようになったから、高校生のときより種類は減ってるんだ…と思ったら、これ以外にブログなどで鷹が7羽と犬1匹と猫4匹が増えたのを確認した。爬虫類以外がガッツリ増えてた。


 上の映像にも出てきますが、インドネシアから来た門外不出レベルの世界最大級トカゲ、コモドオオトカゲ(コモドドラゴン)を観に行ったのも懐かしく思い出しました。日本では過去に上野動物園と円山動物園にしかいたことがありません。

インドネシアの至宝ご来園。|爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

円山に日本唯一のコモドオオトカゲがいたとき「実はコモドオオトカゲ、猛毒を持ってました!」という世界的ニュースが流れた。でもこの事実によって気をつけなければいけないのは日本で本田さんただ一人だった、みたいなのも奇跡のタイミング。そういう星の下に生まれていらっしゃる。チェコ国外に門外不出だったからという理由でミュシャ展のスラブ叙事詩を観に行きたい私のようなタイプの人間が、もっと円山のコモドオオトカゲに殺到してもよかったのではないか。


美しきエゾグリーン。|爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

円山動物園のアオダイショウ。宝石のようにきらめくウロコ。最近の動物園のトレンドとしてあると思うんですが、円山の爬虫類館も地元の動物をとても大事にしています。決して珍しくない動物が目立つところに展示されていたりいます。すぐそこに生息してるはずなのに、都会暮らしだとぜんぜん会わない。たぶんわたしの目が腐ってます。いるのに認識できない。こんなにたくさんの動物が同じ土地のそのへんで共に生活してるはずなのに、と腐った目がジャブジャブに洗われます。山や森に行かねば。スピンして車を雪山に突っ込ませてる場合じゃない。


 はー、過去記事を読み込んでしまった。時間泥棒だった。


 本田さんのもうひとつの重要な顔は、北海道で初めて資格を取得された「鷹匠」です。円山動物園では「猛禽類のフリーフライト」という気軽に鷹匠体験ができるイベントを日常的に行っています。

colocal.jp

 もうなんかすごすぎてまとめが追いつかない。あとは各自で円山動物園に足を運んでください。運が良ければ本田さんの爬虫類ガイドに当たるよ。


 今ならけものフレンズで脚光を浴びているサーバルちゃんにも会える。

www.youtube.com

円山にいる国内最高齢サーバルキャット(推定23歳)のポッキーさん


いろいろ参考サイト

www.welcome.city.sapporo.jp

ほっかいどう元気びと ラジオインタビュー

北海道人特集−「となりの北海道人」 本田さんが育てたシロフクロウのセーヴェルさん。2011年に亡くなっている。

小さく建てて快適生活・・・鷹の小屋 増えた猛禽類のため、自宅に小屋を建てる。

yonmaru.thebase.in

本田さんと関わりがあるらしい造形集団がリアルな爬虫類フィギュアを出している。かっこいい。ほしい。(via http://susumu-satoh.com/blog/710.html





(おまけ)

そんなこともありまして、広報担当樋泉女史と一緒に下見と打ち合わせを兼ね青少年科学館へと行ってまいりました。
樋泉女史はこの日休日だったのですが、広報としての強い責任感と暇を持て余しているとの理由で同行決定。

星空動物園。|爬虫類と猛禽類のDeepな世界。

うおー円山動物園の元広報、樋泉さん……! 2009年-2010年のホッキョクグマの双子(イコロとキロル)フィーバーのころ、べらぼうに面白い広報ブログを書いていたかたです。


双子の白クマ赤ちゃん通信 跡地|札幌市円山動物園で2008年12月9日に生まれた双子のホッキョクグマ「イコロ」と「キロル」の成長記録です。 双子の旅立ちと担当者の異動により、当ブログは更新を終了しました。 ご愛読ありがとうございました。


民間企業と違い、こういう事務方のかたは容赦なく数年で動物園外へ異動してしまうのがもったいないですね。戻ってきてくれるのなら、樋泉さんが渇望しつつもとらえることができなかったララとデナリの交尾写真をさしあげます!(奇跡的に撮れて所持している)

そして樋泉女史はとなりで爆睡。この人はいったいなんなんだと、心の底から何かが込み上げてきましたよ。
ほんと鼻の穴にミドリガメでも突っ込んでやりたかったですね。

ヒイズミさん、カムバック!


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