にごらない

超雑記

合成甘味料(特にアセスルファムK)を狩る

(最初にこの記事を書くにあたり「合成甘味料」で検索したところ、「危険性」「安全性」などのワードを併記していないにも関わらず怪しげなソースを束ねて「常識は嘘だらけ」と危険性を煽りに煽ったネイパーまとめが1位という惨状。ネイパーまとめは正しい表記で触れたくないほどに公共の利益を逸しているサイトだと思っている。まずは↓人工甘味料に関してならこのあたりのページの検索順位を上げようの会)


www.alic.go.jp


 アセスルファムカリウムが苦手だ。これマズい! と思い食品をひっくり返して原材料を確認すると大抵ヤツが入っている。アセスルファムKが日本で使われるようになったのは2000年である。ゼロ年代以降、ヤツは瞬く間に勢力を拡大した。つまり多くの人は気になっていない。私の舌が古い。舌が21世紀についていけなかった。


 合成甘味料の危険性とか、ひとまずどうでもいい。私は科学を信じている。たいていの人工調味料は人体に影響が出そうな量の何百分の一が限度使用量として設定されている。私はそれを設定した日本の優秀な化学者たちを信じている。だが、アセスルファムカリウム、おめーはダメだ。私にとって、異様に不味い。なんといっても苦い。


 買う前にわかるものはいいんですよ。避ければいいだけの話だから。しかし物陰から突然襲いかかるアセスルファムKが存在する。ローソンのマチカフェで謎の粉を入れるとキャラメルラテになるよ! みたいなのをフーンとか言いながら買うじゃない。入れて飲んだらまずっ! ってなるじゃない。謎の粉の袋に名前を確認するじゃない。泣きながら袋をビリビリに裂いてやるじゃない。


 とはいえ私の舌は正直そこまで繊細ではない。特にアセスルファムKは塩と混ざるとステルスできるらしい。この前もロッテリアでふるポテうめーうめー言って2/3まで食べきったところでようやく鳴り響いていた警報に気付いた。おもむろにふるポテ粉の袋を裏返す。ヤツの名前を発見する。やるじゃないロッテリア。ぷぷぷ、騙されてやんのー! と煽ってくるアセスルファムKの顔が見えるけど仏顔で賞賛しますよ。マーラをよくぞここまで閉じ込めましたね……。お前の功績えびバーガー開発しただけだからwwwとか煽ってすまんかった。


 ということでしょっぱい系スナック菓子に混ざってても実害は少なくはあるんですけど、チートスが食べたくなったら輸入食材店で扱われてるちょっと高めのバージョンのを買います。


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 これ。チートス クランチ。我慢できず汚い開封済み写真ですみません。


 楽天にあった。280円。いかにも輸入した本場もんを売ってますという体でヴィレヴァンとかにも置いてあったりしますが、製造者は茨城県古河市のジャパンフリトレー株式会社です。公式サイトでも「海外パッケージ品」コーナーにあるけど原産国は日本。前は本当に輸入品だったはずなんだけどなー。Amazonでは市価の倍以上で売ってる業者がいる。ケンコーコムでも扱ってるし絶対買うなよ!


 チートスクランチはかなりしょっぱい。1袋まるまる食べるだけで食塩相当量が5.7gとWHOの食塩摂取目標を超えます。ノーマルなチートスは人工甘味料が複数入っていてマイルドな味付けなんです。チートスクランチと同じだけ食べてもノーマルチートスの食塩相当量は3.6gだよ。わかっちゃいたけど人工甘味料を避けるとたいていの食品は塩分や糖分が増える寸法です。トレードオフ。正味な話、アセスルファムKの味が気にならずカロリーを加算せずともよい新しい人類が羨ましい。中年は脂肪を増やしながら今日もアセスルファムKを狩る。アセスルファムKがスネークで私が敵キャラのステルスゲームが日々行われている。


 あといまだに怪しげな情報をネットに増殖させてる人たちはちゃおの付録で日本中にばらまかれた自動掃除機が個々に意思を持ち連結された結果に製造される巨大なルンバとかに全員吸い込まれればいいと思う。