ダイナースクラブカードをご存知ですか。ヤバいカードです。ヤバすぎて年会費22,000円というアホかと思うような額を要求してきます。ゴールドカードではありません。ゴールドよりも上のプラスチックなどと意味不明の内容を供述しています。御社ヤバい。一般には社会的地位や収入が高い人用のクレジットカードとされています。
昨年、日本のダイナースクラブカードは、運営会社のシティカードジャパンが三井住友信託銀行に買収されました。この際、会員数に応じたオプションがあったのではないかと言われています(主にクレカ板とかポイントサイト界隈で)。「会員が◯万人以上なら買取価格にオマケつけまっせ」みたいな。その結果、何が起こったか。
- ポイントサイトでの還元大盤振る舞い(事実)
- 審査基準低下(推測)
なんとポイントサイト経由で申し込むと最高6万円もらえたんです。1年分の年会費を払っても4万近いお釣りが出るという、狂ってるとしか思えないバラマキ。審査基準の低下はどうも近年ずっと言われていたようで、ここ数年のシティカードジャパンさんの台所事情が伺えます。
で、持ってます。
なんかキラキラしてるぅー
6万も還ってくるならチャレンジするしか! 働いてる今しかカード作れないし! と勢いで申し込んだら通りました。年収も職業も会社も正直に答えました。上の記事にあるような500万だなんてありません! じゃあ何が良かったのかというと、ダイナースさんは他のクレジットカードにはない質問項目があったのです。
「国家資格をお持ちですか?」(持っている資格は何かの記入欄なし)
「は、はい!」
ダイナースさんの考える国家資格→医師、弁護士、公認会計士などの難関資格
わたしのもっているこっかしかく→保育士
嘘はついていない。しかし、騙した気持ちでいっぱいなのは何故ですか。あとは日頃かなりカードに偏った生活をしているのでたぶんクレヒスが良かったんだと思います。支払いに日々キュウキュウしてるところはダイナースさんから見えませんからね。
こうして晴れてダイナースホルダーとなった私はたまに送られてくる会報誌(中の広告が平気で数百万のものを売りつけてくる)に「ヤバい。ヤバい」と語彙を失わされながら過ごしていたのですが、昨日究極にヤバいお手紙が届きました。
ほんとごめんなさい。人生でまた定職に就けるかはわからないしあと1年年会費払ってもまだプラスだしもうちょっと会員でいようかなとか大それたこと考えてごめんなさい。なんかDM来たと思ったらまた無料保険のお知らせかよみたいな他のカードとはやはり格が違った。大事なのは(ホルダーの)格ゥ! 解約します、さよならダイナース。
以下、ダイナース会報誌の思い出。
20世紀の競馬者にとっては憧れの固有名詞、ダイナース。この写真は大和屋暁氏(銀魂のシリーズ構成や脚本を書いてる方)のジャスタウェイ天皇賞ウィナーズサークルです。ダイナース会報誌でしか読めない大和屋氏の馬主としてのインタビューとかあってオタクも競馬ファンもグギギとなるしかない。記事は鈴木淑子さんが馬主にな〜れ馬主にな〜れと勧めてくるというこれも他の競馬雑誌では読めない内容です。「東京競馬場で馬主体験会」……。
45g81,500円のお茶。
フランク・ミュラーの時計33,500,000円。この後にパテック・フィリップの時計3,060,000円があって「なんだパテック・フィリップ安いじゃん、買った!」と思わせる戦略。
都をどりと祇園のお茶屋遊び。ダイナースのコンシェルジュにかかれば都をどりも行けると申すか。ダイナースに手配できぬチケットはない!(嵐以外)
フランス大使公邸ディナー。これはちょっと庶民の私でも5万払って行けるなら行ってみたい。やっぱりあと1年カード維持するか(ふりだしに戻る)