あさイチでスマホゲーム依存特集。たぶん子供のスマホゲーム依存メイン。
ゲーム情報誌の編集長のお宅に伺い、1年半にわたる親子バトルの末、たどり着いた独自ルールを取材。
とありますが、肝心のその独自ルールについては公式ページではスルーしていました。ええー。
ゲーム情報誌の編集長というのはファミ通の水ピン氏のことでした。ゲーム依存でスマホ取り上げられた中学生の長男が
「監視と規制は何も生まねえ!」
とキレたという話、「きみの黒歴史はそこに生まれたぞ!」とめっちゃほっこりしながら観ました。
その後、長男がやりたいスマホゲームがあれば、父親の水ピン氏が実際に数日プレイ。時間を遣うに値するゲームであればインストールしてよし、という手順を踏むことにしたそうです。
これを観てまず思ったのは、時間を遣うに値するゲームを親が決めるのは過保護じゃないのか、ということ。もう中学生ですよ。「監視と規制は何も生まねえ!」とまで言えるような中学生なら、もうちょっと信じてあげてもいいんじゃないのかしら。
しかし、現代のスマホゲームはいかに依存度を高められるかに先鋭化してしまっているので、依存性しかない詐欺みたいなゲームに依存することを事前にいかに防ぐか、は昔より重要になってるな、というのもわかります。後半の「スマホゲームにもこんなに良いところが!」という段で紹介されてたゲームは見た感じ記憶力を競うタイプのゲームで、いかに考える余地を与えず課金ボタンを押し続けさせるかに血道を上げている人気スマホゲームとはまったく質が異なります。
ただ、親世代が時間を遣うに値しないと判断したゲームがなぜか子世代にめっちゃ刺さることって絶対あるとも思うんですよね。だから金と時間を遣わせることしか考えていないゲームだけを慎重に避けて、他の要素では「俺はハマんねーな」と思ったとしても通過させるべきで、そのあたりのジャッジが結構難しそうだなと。金はともかく時間を無駄にするというのは若いときだけの特権だし「なんであんなに時間無駄にしたんだろう……」と後悔する経験の芽を前もって摘むのももったいない気がするのです。そこで「無駄にしたと思うなら今後の人生で無駄な時間を過ごさないようにするにはどうしたら良いか」を考えられるような人間に育てれば良いんでしょうか。人生の大半の時間を無駄に過ごしてきた私には絶対に無理な選択肢なんですけどそれ。
そういえば今まで流行ってるものをプレイしてみた中では「あのゲームをプレイしてた時間はなんだったんだろう」とかえって怪盗ロワイヤルのことは印象に残りました。絶対に普通に生きてたら交わらない人たちと交流できたし。辞めますって言ったときにたぶん日頃はゲームとかしないであろうリア充ヤンキー風フレンドが「おい、にご、辞めるなんて嘘だろ?」ってハイローの琥珀さん相手みたいな口調で話しかけてくれたし。あとなめこな。なめこも一通りコンプしたあと何も残らなかった感が並外れてるな、と思った……のですが、モバマスではアイドルに目を血走らせながらポチポチできてたので、一般的にはアイドルよりなめこのほうが広く人々の欲情の対象になっているんだなということを学びました。
最後に、この記事を書くにあたり「スマホゲーム依存」で検索したところサジェストされたのは「夫」や「大人」でした。あっ皆さんお疲れ様です……。成人男性をいかに罠に嵌めるかに最適化したものを中学生男子に与えるの、やっぱやばいかもしんない。ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータを与えて「これを全クリしてから好きにしろ」というのを勧めて終わります。アトランチスの謎でいっきの主人公に会った奴だいたい友達。
ようこそカラ松、次男のほこらへ
母はハルトに会いに行きます