にごらない

超雑記

未就学児に激おすすめスポット、函館公園こどものくに

 函館公園には1956(昭和31)年開園のこどものくにという遊園地があります。大人も楽しませる大きめアトラクションに慣れた目からはミニチュア感あふれる遊具の数々が所狭しと並んでいます。3歳から小学校中学年くらいまでイケるとは思いますが、ここをジャストで楽しめるのは年中〜小学校低学年あたりではないでしょうか。あとは珍スポットが楽しめる極端な大人のフレンズに。


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 右手の観覧車は一見して「え、これ怖いでしょ!」と悲鳴をあげました。1950(昭和25)年生まれ? う、うそでしょ? 現存している日本最古の観覧車です。ゴンドラがガラスのボックスではなく吹きさらしです。シートベルトとかもなく、今の時代に作ったら絶対に許可の出ないゆるさです。いちいち回転を止めて客の乗り降りをします。機械式じゃなくて、どこかに大きなハンドルがあってグルグル回してるんじゃないか? と疑うサイズ感です。


 手前のミニ列車は、数年の刻をおいて訪れただろう地元の人々を「北海道新幹線になってる!」とみな笑顔にしていたのが印象的でした。そこだけ時流に乗った。


 あ、左手のバイキングみたいな遊具は小学生以上におすすめですね。これ系の遊具の怖さを知らない未就学児がまんまと乗せられて大泣き、その様子を見てこれ系の遊具が嫌いな夫が身を固くしてました。たぶん、21世紀に作られた遊具にはない、前世紀の容赦ない暴力的な怖さがあると思います。遊具安全管理の横山さんは「13基の全遊具に3歳を乗せられる」と語っておられますし実際に安全には問題ないのですが、物理的に乗せられるのと精神的に乗せられるのは別なんだな、ということがしみじみわかりました。


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 メリーゴーランドの乗り物部分と床は木造です。これ完全に地下で奴隷が巨大な棒をグルグル回す仕事に従事してるでしょ? わかりにくいですけど左奥に見えるのは木馬で、またがるときは一応スチールの棒につかまります。木馬は上下しますので小さい子は必死の形相ででつかまってます。回転を止めるときは係員さんが木の床を足で止めます。じゃないといつまでもダラダラと動いちゃいます。慣性の法則が学べますね。


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 最優秀「その発想はなかった」で賞はこのユンボです。遊具っていうか、ユンボ。「ユンボ DE GO !」と遊具っぽい名前がついてるけど、ユンボ。本物です。重機を操作してボウリングのピンを模した鉄板を倒していきます。ギャーなんたる素敵アトラクションでしょう! 「アメリカから最新の遊具を導入するよ!」と数年前に鳴り物入りでやってきたのがこれです! こどものくに最高!


kodomonokuni.sakuraweb.com

こどものくに公式サイトもサイト自体がすでに20世紀遺産の装いです。雨が降ったら休園日。ハメハメハ大王は実在した。


 遊具は大体2-300円くらいするので、無限に楽しもうとすると気が付けば財布に思わぬ血の雨が降ります。函館公園は1879(明治12)年に官民関係なく函館の人が財を投げ打って作り上げた憩いの場とのことですし、この空間を維持する寄付金と思えば全然出せますね(祖父母が)。北海道の他地域とは一味も二味も違う。これからもがんばってほしいです。


 あ、そうそう、地元の人はそのへんに縦列で路駐しちゃうんですが、ここは箱館山ロープウェイの乗り場からすぐの場所です。ロープウェイとFMいるかの広い駐車場に停めて函館山と函館公園を回遊すれば良心も痛まないし駐禁切られる恐怖からも解放されておすすめです。